- 柴犬を飼いたいけど、何を準備すればいい?
- 初期費用と毎月の費用は?
- ペットショップとブリーダーの違いは?
柴犬を飼うことは決まったものの、必要な物や費用、ペットショップとブリーダーどちらから迎えるべきかなど、調べることが多くて悩んでいませんか?
この記事では以下のポイントについてまとめました。
- 柴犬を飼うときに必要なもの6選
- 初期費用・年間費用・月間費用
- 柴犬を迎える環境づくりのポイント
- 初めての散歩のしかた
- 柴犬の社会化とは
- ペットショップとブリーダーの違い
- 子犬を飼うときに気になるQ&A
私自身、柴犬を飼うときに本や動画をたくさん見て勉強しましたが、なかなか覚えられませんでした。 その理由は、必要な情報がバラバラのサイトに分かれていて、流れがつかみにくかったからです。
そこでこの記事では、柴犬を迎えるまでの準備を「分かりやすく」「ひとつにまとめて」解説しました!
この記事を読めば、柴犬を飼う流れがハッキリと見えてきて、迷わず必要な準備を進められるようになります。
初めて柴犬を迎える方でも、安心してスタートできるようにしっかり解説していきます!
柴犬を飼うときに必要なもの6選

柴犬を迎える際に必要なアイテムを6つ紹介します。準備をしっかり整えて、楽しくて快適な生活をスタートさせましょう!
関連リンク:柴犬を飼う前に必要なもの6選&便利グッズ29種【チェックリスト】
ケージ・サークル
ケージ・サークルは柴犬にとって安心できる場所で一人の留守番も安心です。
家具の破壊や誤飲を防いだりとメリットがたくさんあります。
ケージのメリット・デメリット
メリット | デメリット |
---|---|
脱走しにくく安全 コンパクトで省スペース クレートトレーニングになる | 運動不足になりやすい トイレと寝床の区別がしにくい 通気性が悪いタイプもある |
柴犬はジャンプ力が高いので、脱走を防げる屋根付きをオススメします。
サイズの目安は90cm×60cm以上を目安に。
これ以上狭いと、かなりぎゅうぎゅうに。あまりに広いとトイレ失敗の原因になります。
サークルのメリット・デメリット
メリット | デメリット |
---|---|
広いスペースを確保できる トイレとくつろぐ場所を分けられる 圧迫感が少なく通気性が良い | 設置スペースが必要 屋根がないため、飛び越えられる可能性 移動が大変 |
サークルは遊び場としてもトイレとして多用途に使えます。
ただし、柴犬は落ち着く場所を好むため、クッションや毛布などを使って、分かりやすい寝床を用意すると安心です。
ケージを寝床、サークルをトイレや遊び場として組み合わせると、部屋の構造が分かりやすくしつけにも最適です。
- 最初は扉を開けたままにし、自由に出入りさせる
- 中でおやつやご飯をあげて「安心できる場所」と学習させる
- 少しずつ扉を閉じる時間を増やし、静かに過ごせたら褒める
食器(ごはん・みず)

食器はごはん用と水用の2つを用意しましょう。材質と特徴は以下のとおりです。
- ステンレス
-
軽くて丈夫、サビに強い。汚れが落ちやすく衛生的。滑りやすいので注意が必要。
- 陶器
-
重さがあり安定性があってイタズラもしにくい。割れることがあるので注意。
- プラスチック
-
軽くて安価。かじったりして傷が付きやすく、雑菌が繁殖しやすい。
ステンレス製やプラスチック製は、安価ですが振り回して遊んだりしてしまうことが多いのがキズ。
陶器製はやや高価ですが、長く使えるのでオススメです。
トイレシート・トレー
子犬のうちからトイレシートでのトレーニングを始めると、失敗が少なくなります。小さいサイズだとはみ出しやすいので、大きめサイズがおすすめです。
成長すると、外でしかトイレをしない柴犬もいますが、車での移動時や非常時に備えて、室内でもトイレができるようにしておくと安心です。
また、トイレトレーは犬によって合わない場合もあります。トレーを噛んで破壊したり、感触を嫌がってトイレを避けることも。トレーの種類を変えたり、トイレシートだけで対応するなどの工夫をしてみましょう。
子犬用フード
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ペットショップやブリーダーで与えられていたフードをそのまま使うのがベストです。お迎え直後にフードを変えると、下痢や体調不良の原因になることがあります。
ただし、以下のような症状が見られた場合は、フードの変更を検討しましょう。
- 下痢、嘔吐、食欲不振が続く
- 排泄物の異常(軟便・黒い便・量の増減)
- かゆみ、脱毛、フケなどがひどい
- おなかが鳴り続けている
- 急激な体重増減
- 元気がなく、いつもと様子が違う
症状が続くようなら早めに病院を受診しましょう。症状を放置していると大きな病気につながる可能性があります。
スリッカーブラシ

柴犬は抜け毛が多いため、定期的なブラッシングが必要です。
スリッカーブラシを使うことで、抜け毛を取り除き、被毛を清潔に保つことができます。
ブラッシングのポイントは以下のとおりです。
- 最低でも週に2~3回。換毛期は毎日行う。
- スリッカーブラシで全体をブラッシング、その後コームで毛を整えると効果的
- 毛の流れに沿ってブラッシングする。(逆毛は毛が切れたり、皮膚を傷つけたりする原因に)
- 床に新聞紙などを敷くと、抜け毛の処理が楽になる
子犬期はあまり毛が抜けません。慣れさせるように、軽く整える程度を意識しましょう。
おもちゃ
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おもちゃは、ストレス発散や噛み癖対策に役立ちます。特に子犬期は歯がかゆくなるため、ロープ系や噛めるおもちゃを優先的に選びましょう。
ただし、ロープ系のおもちゃは劣化が早く、数日でボロボロになることも。耐久性が高いコング製のおもちゃは、噛むことが大好きな柴犬にもおすすめです
ペットショップやホームセンターで売られているぬいぐるみ系のおもちゃは、脇の部分などがすぐにほつれてしまうことが多いので、丈夫なものを選ぶようにしましょう。
最低限のものだけでOK
上記6つのアイテムに加えてリードやハーネス、爪切りなども必要ですが、最初からすべてを揃える必要はありません。
まずは、最低限必要なものだけを購入し、愛犬の成長や生活スタイルに合わせて少しずつ買い足していくのがおすすめです。
そうすることで、無駄な買い物を防ぎつつ、本当に必要なアイテムを揃えていくことができます。
飼育に必要な初期費用・年間費用・月間費用
柴犬と生活すると「毎月いくらくらいかかるんだろう」「ドッグフード以外も必要なお金ってある?」と気になりますよね。
ここでは初期費用、年間費用、月間費用を超シンプルに分かりやすくまとめました!
初期費用
- ケージ・サークル
-
5,000円~
- トイレ用品
-
2,000~5,500円
- 食器
-
1,000~4,000円
- フード
-
5,000円
- ハーネス&リード
-
4,000~9,000円
- ブラシ
-
約1,500円
合計 18,500~30,000円
年間費用
- フード
-
60,000円(月5,000円×12ヶ月)
- 予防接種セット
-
33,500円
- トイレシーツ
-
24,000円(月2,000円×12ヶ月)
- おもちゃ・消耗品
-
12,000円(月1,000円×12ヶ月)
- 健康診断
-
10,000円~
合計 140,000円~(月額約11,700円)
月間費用
- フード
-
5,000円
- トイレシーツ
-
2,000円
- おもちゃ・消耗品
-
1,000円
- ペット保険
-
1,000円~3,500円
- 予備費
-
2,000円~
合計 11,000~13,500円
なんとなく、イメージがついたのではないでしょうか?
あとはシャンプー費用やペットホテルの利用など、飼い方によって費用が変わります。
資金プランの参考になれば幸いです。
部屋の環境づくりのポイント
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柴犬を自宅で飼うために、迎えてからの具体的な生活をイメージをしてみましょう。
ケージはここに置く、トイレはここでしてもらうなど、最初はなんとなくで大丈夫です。
部屋の環境づくりのポイントは以下のとおり。
- 子犬が届く場所に危ないものを置かない
- 子犬が安心できる「自分の場所」を作る
- 室温は20〜25度、湿度は40〜60%を目安にする
- 活動場所は滑らないマットをひく
- トイレはわかりやすい場所に固定する
一番大切なことはケガをしない、安全で安心な部屋づくりです。柴犬と一緒に生活しているイメージをふくらまして考えてみましょう!
初めての散歩はワクチン接種をしてから
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柴犬の子犬が散歩を始められるのは、生後3ヶ月〜4ヶ月ごろに必要なワクチン接種が完了してからです。
生まれて間もない子犬は免疫力がありません。感染症を防ぐため、それまでは散歩を控えましょう。
そして、子犬と成犬では適切な散歩の方法や注意点が異なります。
ここでは柴犬に必要な散歩の頻度や時間、雨の日の対応、初めての散歩のコツなどを詳しく解説します。
子犬は短く、成犬は長く【散歩時間】
柴犬の散歩時間と回数は子犬と成犬で違います。
子犬は体がまだ未熟で体力も少ないので短い散歩で慣れさせましょう。
子犬期と成犬期の違いは、以下のとおりです。
子犬 | 成犬 | |
---|---|---|
回数 | 1日1回からスタート。慣れたら2回に増やす | 1日2回。朝・夕方が気温が落ちついていてオススメ |
時間 | 10~15分程度から少しずつのばす | 1回30分~1時間程度 |
運動量 | 多すぎないように。興奮しやすいので、疲れすぎないようにする | 体力があるので散歩の合間で公園で遊びまわって、ちょうどいいくらい。 |
注意点 | 無理をせず、少しずつ環境に慣れさせる。ほかの犬との関りは持つべきだが、トラウマにならないよう慎重に。 | 距離をのばしたり、積極的に運動させる。ひっぱりグセがある場合はおやつを使うなどして工夫する |
成犬は1日に体重と同じくらいの距離を散歩するのが理想と言われています。
例えば、体重10kgの柴犬であれば、10kmの散歩が目安となります。
できるだけ1回1時間程度の散歩を意識しましょう。
抱っこ散歩で外の環境に慣らす
散歩デビューをする前に、抱っこ散歩をして外の環境に慣れさせましょう。
ワクチン接種が完了する前でも、外の世界に触れることは社会性を育むために大切です。
初めての抱っこ散歩では以下の点を意識してみましょう。
- 抱っこで外の景色や音に慣れさせる
- 5分〜10分程度の短時間から始める
- 疲れたり、怖がれば無理をしない
初めて見る景色、音、匂いをゆっくりと味あわせてあげましょう。はじめは家のまわりを1周、できれば静かな場所からスタートしてみてください。
初めての首輪やリードは違和感や不快感を感じやすいです。まずは室内で首輪やリードをつける練習から始めましょう。抱っこ散歩と並行して行ってください。
初めての散歩は楽しい思い出になるように
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初めての散歩は、柴犬と飼い主にとって大きなイベントです。
怖がらせず、楽しい経験になるよう以下の点を意識してみましょう。
- 人や車の少ない静かな場所を選ぶ
- 歩かなくても無理に引っ張らない
- 歩けたらおやつをあげてポジティブ体験
- ほかの犬との接触は必要だが慎重に
嫌なことがあったり、不安なことが続くと散歩が苦手になってしまうケースもあります。
まずは散歩が楽しいものだと思ってもらえるようにしていきましょう。
経験を積んで人や環境に慣れる【社会化】
柴犬は生後3週間〜14週間(3ヵ月半)を社会化期といい、体験したことをものすごく吸収し、慣れていきます。
ですが、この時期を逃してしまっても、経験を積めば少しずつ成長していきます。
関連リンク:柴犬が吠えるのは社会化不足?成犬からでも間に合う5つの方法
社会期のタイミングでは以下のことを意識してみてください。
- 人やほかの犬と触れ合う機会を作る
- いろいろな環境を経験させる
- 怖がる場合は無理をしない
公園やドッグカフェでほかの犬や人と交流をもつと友好的になりやすいです。
車の音や街中などの環境に慣れさせると、落ち着いた性格になりやすいですが、怖がる場合には無理に焦る必要はありません。
我が家の柴犬は、犬と関わる経験が少なかったせいか挨拶が苦手でした。ですが、苦手なりでも犬との関わりを持たせた結果、今では問題なく挨拶ができるようになっています。
ペットショップとブリーダーの違い
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柴犬を家族に迎える方法には、ペットショップとブリーダーの選択肢があります。
飼い主さんの思いにあわせて、どちらで迎えるか検討しましょう。
ここではペットショップ選びのポイント、ペットショップとブリーダーの違いを比較していきます。
ペットショップとブリーダーの違い
柴犬を迎える際、ペットショップとブリーダーでは購入方法や育った環境が異なります。
どちらを選ぶかは、ライフスタイルや希望する条件によって変わります。それぞれの違いを表にまとめました。
ペットショップ | ブリーダー | |
---|---|---|
購入方法 | 店舗で直接見て選び、引き渡しまでが早い | 事前に予約し、ブリーダーから譲り受ける。ネットからが多い |
専門性 | 犬種ごとの専門性が高いスタッフがいるかは運しだい | 犬種ごとの専門性が高いため、アドバイスを受けやすい |
育つ環境 | 店舗内の展示スペースが多い | 家庭や広いスペースで育つ |
アフターケア | 店舗によって異なるが、保証サービスが充実している | 専門的なアドバイスと健康チェックなど個別対応が手厚い |
価格 | 中間業者のコストがかかり、割高になることが多い | 血統や飼育環境により変動 |
社会化の状況 | 店舗での展示が長く、社会化が不十分なこともある | 兄弟犬や親犬と過ごし、自然な社会化が進んでいる |
どちらにも良い点と注意すべき点があります。
それぞれの特徴を理解し、自分に合った選び方を考えましょう。
ペットショップのメリット・デメリット
ペットショップは、気に入った子をすぐに迎えられるのが魅力ですが、育った環境が分かりにくい場合もあります。
メリット | デメリット |
---|---|
店舗で直接犬を見て選べる すぐに家族に迎えられる 店舗が近いため、手続きがスムーズ 健康チェック済みが多い | 育った環境が不透明 親犬の性格や健康状態が不透明 スタッフに犬種の専門性がないことが多い ストレスがかかりやすい環境 |
信頼できるペットショップの特徴
以下のポイントを確認して、柴犬が健康で安心して育てられる環境が整っているかを判断してみてください。
- 店内が清潔で犬にとって快適な環境か
- スタッフの知識が豊富で丁寧な対応か
- 犬の健康で元気があるか
- 展示方法に休憩などの配慮があるか
ブリーダーのメリット・デメリット
ブリーダーから迎える場合、親犬の性格や育った環境を確認できますが、事前の見学や予約が必要です。
メリット | デメリット |
---|---|
柴犬の専門的な知識がある 親犬の健康状態や性格を確認できる 飼育環境が整っている 社会化が進んでいる場合が多い | 良質なブリーダーを見極める必要性 見学や事前のやり取りが必要 価格が高い場合もある ブリーダーが遠いことが多い |
犬種の専門性が高く、飼育環境が整っているものの、購入までに時間がかかることが多いです。
ペットショップにも言えることですが、いまだ劣悪な飼育環境で交配を行う悪質業者が存在していることも確かなので、信頼できるブリーダーを選ぶことが大切です。
信頼できるブリーダーの選び方
ブリーダーから柴犬を迎える場合、適切な環境で育てられているかを確認することが必要です。
以下のポイントを確認してみてください。
- 犬が十分なスペースで過ごし、清潔な環境が保たれているか
- 親犬の健康診断やワクチン接種がきちんと行われているか
- 柴犬の性格や育て方について丁寧に説明してくれるか
- 健康診断書や血統書を提示してくれるか
ここでひとつ大切な考え方はブリーダーの性格と飼育環境・育て方は別の話ということ。
たとえばブリーダーは少し不愛想な方が多いですが、それは対人関係よりも動物が好きだから、かもしれません。
私たちに対する態度ではなく、動物に愛情をもって接しているかをよく見て、信用できる人かどうかを見極めましょう。
子犬を飼うときに気になるQ&A
「アレルギーがあるけど飼える?」「暮らしはどう変わる?」など、柴犬を迎えるうえで悩みは尽きないですよね。
私が実際に気になったことをQ&Aにしてまとめてみました。
- 抜け毛は多い?
-
子犬期はほぼ抜けません。しかし、成犬になるとすごく抜けます。性格にもよりますが、週に2回は掃除機をかけたいところ。特に夏の前後は換毛期といって、毛の抜け変わりが激しい時期があり、毎日のブラッシングが必要です。
- アレルギーがあると飼えない?
-
私自身犬アレルギーがありますが、空気清浄機と定期的な掃除で快適な柴犬ライフを送れています。アレルギー症状を確かめるためドッグカフェやペットショップで犬に触れてみて、アレルギー症状が強く出るかどうかがポイントです。
- 旅行に行けなくなる?
-
ペットホテルの利用を検討しましょう。ペットサロンやしつけ教室などと一緒に預かりもしているところがあるので、普段から利用していれば慣れているので不安も少なく柴犬も安心です。
- 雨の日も散歩に行くんだよね?
-
柴犬は雨が苦手な子が多く、無理に外に出る必要はありません。室内でおもちゃを使った遊びや、部屋の中での追いかけっこでエネルギーを発散させましょう。トイレを外でしかしない場合は、我慢すると膀胱炎の原因になるので、タイミングを見て行ってあげましょう。
- 暮らしはどう変わる?
-
長時間のお留守番は問題行動の原因になります。そのため、できるだけ早く帰宅し、一緒に過ごす時間を大切にするようになりました。散歩やブラッシングの時間は、柴犬との大切なコミュニケーションのひとときです。おかげで家族みんなが笑顔で過ごせるようになりました。
まとめ:柴犬と暮らしためには準備が大切
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この記事では、環境づくりから必要な物品、費用、健康管理、そして社会化まで、柴犬との生活をスタートする上で必要な情報をお伝えしてきました。
ポイントは以下のとおりです。
- 飼育環境は事前にしっかり整える
- 必要なアイテムは最初は基本的なものから始める
- 費用面は初期費用だけでなく、継続的な支出も考慮する
- 健康管理は予防を重視し、適切な医療ケアを行う
- 社会化は子犬時期から計画的に進める
柴犬は飼い主に忠実な性格で家族向けの犬種です。
しかし、費用の負担や飼育の方法など考えることが盛りだくさんです。
当ブログでは、柴犬初心者向けに準備方法や問題解決法を発信していますので、ぜひ他の記事もご覧ください
この記事を参考に準備をして、柴犬との楽しい生活をスタートさせてくださいね!
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