柴犬のしつけ、こんなお悩みはありませんか?
- 飼い主の言うことを全然聞いてくれない……
- おすわりとふせを覚えても、すぐ忘れちゃう
- 家族によって言うことがバラバラで困っている
柴犬はとても賢い犬ですが、しつけのやり方を間違えると、少しずつ飼い主の言うことを聞かなくなることも。
だからこそ、シンプルで分かりやすい方法で、一貫したしつけをすることが大切です。
この記事では、柴犬の基本のしつけ5選と、問題行動への対処法を、具体的な手順とコツを交えて分かりやすくご紹介します。
「なんだか最近、愛犬とのコミュニケーションがスムーズになった気がする!」
そんなふうに感じられるよう、しつけのポイントをギュッとまとめました。
この記事を読めば、家族全員で統一したしつけができるようになり、柴犬との暮らしがもっと楽しくなるはず!
散歩中に「しつけが上手ですね」と褒められることも増えるかもしれません!
しつけの基本ルール
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しつけの基本は「楽しい気持ち」「褒めて伸ばす」を意識しましょう。
私たちも何かを教わるとき、やっぱり褒められた方がやる気が出ますよね。
失敗して怒られるとやる気がなくなってしまうのは、人間も柴犬も一緒です。
望ましい行動をしたときに褒めてあげましょう。
このとき、愛犬の名前も一緒に呼び、「えらいね!」「いい子!」と褒めるとさらに効果的です。
おやつの与えすぎに注意する
しつけのご褒美としておやつを与え続けると、いつの間にか「おやつがないとやらない」状態になることがあります
少し覚えてきたなと思ったら、おやつの代わりに撫でたり声をかけて褒めるようにしましょう。
「いつもおやつがもらえる」と思うと、ご褒美の特別感がなくなり、しつけへの意欲が下がることがあります。
「たまにおやつを貰える」ようになると、高いモチベーションで取り組んでくれますよ!
短時間のしつけをコツコツと
柴犬の集中力は5分~10分程度と言われているので、しつけは短い時間でOK!
毎日コツコツと繰り返すと、だいたい2週間くらいで少しずつ覚えていきます。
家族全体の意識を統一する
家族全体の意識を統一すると、愛犬が混乱せず理解が深まります。
家族それぞれが違うコマンドを使ったり、しつけの仕方がバラバラだったりすると、愛犬が混乱する原因に。
家族みんなで協力し、しつけや声掛けのルールを統一することが大切です。
基本のしつけ5選
まずは基本のしつけから取り組むのがオススメ。
基本のしつけが身につくと、ほかのしつけも覚えやすくなります。
たとえば、子どもに算数を教えるときも、まずは数字を覚えてから、簡単な計算へと進みますよね。
しつけも同じで、基本をマスターしてからステップアップしていく方が覚えやすいです。
まずは以下の基本のしつけ5個をマスターすることを目指しましょう!
おすわりのしつけ
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しつけの第一歩は「おすわり」から!
比較的覚えやすく、ほかのしつけの基礎にもなるので、最初にマスターしましょう。
以下の方法を参考にしてください。
- おやつを持って目の前に見せる
- おやつを頭の方にもっていく
- 犬が自然と座ったタイミングで「おすわり!」と声をかける
- 座ったらすぐにおやつを与えて褒める
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上記を繰り返すと、おすわりすれば良いことがあると学習します。
「おすわり!」は座ってから言うことで、「おすわり=すわる」ということを覚えていきます!
ふせのしつけ
「ふせ」は、犬が落ち着いて過ごせるようにするためのしつけです。
おすわりを習得してから取り組むとスムーズに覚えられますよ。
- おやつを見せて前に進ませる
- おやつを床に近づけて、伏せる状態になるのを待つ
- 「ふせ」の状態になったら、すぐに「ふせ!」と声をかけて褒める
おすわりをしてから、おやつを床に近づけて前進させる方法も自然とふせになるので効果的です。
まてのしつけ
「まて」は、柴犬に落ち着いて待つことを教えるコマンドです。
興奮したときや、衝動を抑えたいときにも役立ちますよ。
ごはんのときの「まて」はストレスを感じやすいので、数秒くらいにしてあげましょう。
- おすわりの姿勢にする
- 2~3秒待てたら手のひらを出して「まて!」と言う
- 合図と同時に指示を出した手でおやつを与える
- さらに動かないように待てば、褒めておやつ
- 繰り返し
- 「OK」「よし」などで指示を解除する
ポイントは、適切なタイミングでしっかり褒めること。
そして、「まて」のコマンド以外を混ぜないことです。
おいでのしつけ
「おいで」はドッグランではとても大切なしつけですが、意外と苦手な柴犬も多いです。
単純なしつけですが、面倒くさがらずにコツコツ取り組むことが成功への近道。
基本はシンプルで、『おいで!』と呼び、来たらおやつを与えるだけ。
まずは家の中で練習してから徐々に距離を伸ばしましょう。
慣れてきたら外でもチャレンジしてみてください。
意外と環境が変わると出来なくなるもので、継続することが大切です。
ハウスのしつけ
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「ハウス」と指示すると自分からケージに入っていくようになるしつけで、ケージで休んでもらいたいとき非常に便利です。
まずは、ケージを苦手にしないことが大切です。
嫌な場所には入りたくないのは、犬も人も同じですよね。
おやつやおもちゃなどを使って安心できる場所になってもらえることから始めましょう。
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- 「ハウス」と言いながらおやつをケージに投げ入れる
- ケージ内で食べ終えたら、もう一度おやつを投げ入れる
- 一度ケージから出す
- 再度、①から繰り返す
この手順を繰り返すと、ハウスの掛け声でケージに入ると良いことがあると学習します。
においの強いおやつは意欲が高まりやすいのでオススメです。
柴犬特有の攻撃的な問題行動と対処法
柴犬は警戒心が強く自分の意見をハッキリと伝える性質があります。
ときにそれらが悪い方へ転がってしまい、問題行動へとつながることがあります。
以下に柴犬にありがちな問題行動と、その対処法をまとめました。
無駄吠えで近所迷惑になる
警戒心や恐怖心、分離不安や退屈な時などさまざまな要因によって無駄吠えが発生してしまいます。
柴犬は言葉を話せないぶん、吠えることで気持ちを伝えようとします。
「どんな気持ちだったんだろう?」と柴犬の気持ちを読み取ることが、無駄吠え改善につながります。
インターホンで吠える場合
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インターホンで吠える原因は、警戒心が強く働いている場合が多いです。
過去に知らない人が入ってきた経験や、嫌な思い出が原因となっているのかもしれません。
家族の誰かがインターホン役になり、音が鳴る前におやつを与える練習をしましょう。
そして、インターホンが鳴っても吠えなかったら、すぐにおやつをあげます。
こうすることで、『インターホンが鳴ると良いことがある』と学習し、吠え癖の改善につながります。
来客がある場合は警戒心が高まるので要注意。落ち着いてから入ってもらう、柴犬を別の部屋で休ませるなどして、嫌な経験にならないように工夫しましょう。
飼い主に対してなぜか吠える
しっかり愛情を注いでいるのに吠えられると、戸惑ってしまいますよね。
もしかしたら飼い主のリアクションを求めているのかもしれません。
この場合は「要求吠え」と言って、なにか伝えたいことがあることが多いです。
要求吠えをする場合、まずは何を求めているのかを考えてみましょう。
- 飼い主が帰宅したタイミングで吠える
-
飼い主が帰宅して嬉しくなり、触ってほしい、遊んでほしいという気持ちから吠えている。
- 遊んでいる最中に吠える
-
もっと遊んでほしいという気持ちから吠えている。
- こちらをじっと見て吠える
-
遊んでほしい、触ってほしい、ご飯が欲しい、水が欲しいということが考えられます。
以上のことが考えられます。要求吠えの対処法は落ち着くまで様子見です。
少しかわいそうと思うかもしれませんが、飼い主のリアクションを求めていることがありますので、過剰なリアクションはせず、淡々と対応してあげましょう。
飼い主に噛みつく
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噛みつきの原因によって対処法が変わります。
まずは、友好的な噛みつきか、攻撃的な噛みつきかを見極めましょう。
- 遊びに夢中、興奮して噛みつく
- 飼い主にかまってほしい
- 歯の生え変わりでかゆい
- なにかを取られそうになり、守った
- スキンシップを嫌っている
- ブラッシングなどを嫌っている
友好的な噛みつきであれば、過度に心配する必要はありません。
遊びを一旦中断し、落ち着いたら褒めてご褒美を与えましょう。そうすることで、噛みつきを減らすことができます。
攻撃的な場合は注意が必要です。
特にごはんやおもちゃを回収するときの噛みつきは、自分のものを守ろうとする習性から本気噛みにつながりやすいです。
別のものを与えて納得させたり、噛んでもよいおもちゃを与えたりと工夫しましょう。
よくあるしつけのQ&A
- おやつがないと言うことを聞きません
-
おやつで言うことを聞いてくれているだけで、十分だと思いましょう。少しずつおやつがないときを増やして、代わりに言葉で褒めたり、撫でてあげてください。ゆっくり、おやつ以外の比率を増やしましょう。
- 子犬期に目をむいて噛みついてくる
-
歯の生え変わりや警戒心などが考えられます。異常に噛んでくる場合は「自分の方が上だぞ」と優位性を示そうとしている場合も。その際は遊びや関わりを中断して、「ダメ」と一言だけ叱ってください。落ち着いてから関わることを意識すると、行動が改善されやすいです。
- 成犬になってからのしつけは遅いですか?
-
成犬でも遅すぎることはありません。多少覚えるのが遅いかもしれませんが、じっくりと愛情をかけて取り組むと必ず成果がでてきます。
まとめ:基本のしつけをコツコツと
本記事では柴犬の基本のしつけ5選を紹介しました。
ポイントを振り返りましょう。
- しつけの基本は「楽しい」「褒める」
- おやつのあげすぎは逆効果!
- 家族全員でルールを統一し、コツコツ続ける
- 柴犬特有の問題行動も冷静に対処
- 無駄吠えや噛み癖は、一貫した対応を心がける
私自身、最初はしつけが全く上手くいかず、問題行動も増えてしまいました。
『どうすればいいんだろう……』と落ち込む毎日……
しかし、基本のしつけを続けるうちに、少しずつ信頼関係が築けて指示が通るようになり、自然と問題行動も減っていきました!
「どのしつけからしようか悩んでいる……」という方は、まず基本のしつけ5選に取り組んでみましょう!
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