- 柴犬を室内フリーにすると暴れてしまう
- コードをかじったり、危険な行動をする
- ケージに戻そうとすると、噛まれてしまう
柴犬を室内フリーで飼おうとすると、思わぬ行動に驚かされることがありますよね。
実は、柴犬が室内で問題行動を起こしてしまうのには理由があります。大切なのは、柴犬の本能や欲求を理解し、それを満たせる環境を整えること。
この記事では、柴犬が室内でも落ち着いて過ごせるようになるための工夫を、わかりやすくまとめました。
私の柴犬も、かつてはケージからジャンプして脱走されたり、家の中で大暴れされたりと、手を焼く日々でした。
しかし、寝るときはケージ、日中は室内フリーでも落ち着いて過ごせるようになり、今では快適に暮らせています。
この記事を読めば、柴犬との平穏な暮らしを実現するためのヒントが見つかるはずです!
室内フリーはいつから?適切なタイミングとは
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柴犬を室内フリーにするタイミングは、しつけの進み具合や成長によって変わってきます。
早すぎると問題行動が増えやすく、逆に遅すぎるとケージ生活に慣れすぎてしまうことも。
どのタイミングでフリーにするのがいいのか、判断するポイントを見ていきましょう。
室内フリーは生後4~6ヵ月から
室内フリーは生後4〜6ヶ月頃から、短時間ずつ試していくのが理想的です。
- トイレの成功率が高くなってくる
- 噛み癖などの問題行動が落ち着いてくる
- 社会化の時期と重なる
例えば、こんな流れで進めるとスムーズです。
- 生後2〜3ヶ月
-
ケージ中心の生活で、トイレトレーニングや噛み癖対策を進める
- 生後4〜6ヶ月
-
飼い主が見守れる時間は室内フリーにし、環境に慣れさせる
- 生後7ヶ月以降
-
フリーの時間を徐々に延ばし、落ち着いて過ごせるようにチャレンジ
「いやいや、トイレもどこでもするし、噛みまくりだよ」と思う方もいるかもしれません。
もちろん私もそんなスムーズではありませんでした。
柴犬は個体差が大きいため、年齢にこだわらず愛犬のペースに合わせて取り組んでいきましょう。
フリー時間を徐々に伸ばす
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柴犬を室内フリーにする際は、短時間から徐々に延ばしていくことがポイントです。
いきなり長時間フリーにしてしまうと、興奮しすぎて問題行動が増えやすくなります。
少しずつフリーの時間を増やし、落ち着いて過ごせる経験を積ませましょう。
- 最初は10〜15分程度からスタートする
- おもちゃを使って、落ち着いて過ごせる時間を作る
- 問題行動がなければ、少しずつフリーの時間をのばす
- ケージではおやつを与えてポジティブな印象をつける
フリーの時間が長くなるほど、愛犬が自由に動ける範囲も広がります。
安全対策をしっかり行いながら、無理のないペースで慣れさせていきましょう!
フリーにする前に準備すべきこと
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室内フリーをスムーズに進めるため、事前に環境を整えておきましょう。
準備不足のままフリーにすると、危険なものをかじったり、思わぬトラブルが起こることもあります。
準備のポイントは以下の通りです。
- 電源コードや誤飲しやすいものを片付ける
- ペットゲートを設置し、危険なエリアへの侵入を防ぐ
- 柴犬専用のスペースを用意し、安心できる環境を作る
- トイレの場所を明確にし、失敗しにくいようにする
柴犬は好奇心が強いので、フリーにする前に安全対策をしっかり行うことが大切です。
ケージとフリーの切り替えをスムーズにする方法
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室内フリーを成功させるためには、フリーは楽しい、ケージは安心できると感じてもらうことが大切です。
ケージに戻した途端に暴れてしまう場合は、フリーとケージの切り替えがスムーズにできていない可能性があります。
スムーズに切り替えるためのポイントは以下の通りです。
- 「ハウス」のコマンドを教え、指示でケージに戻れるようにする
- ケージに戻した後、ごほうびを与えて「いいことがある」と覚えさせる
- ご飯のあとはケージで休むなど、フリーの時間を決める
- ケージに戻すときは落ち着いた声で指示し、無理に押し込まない
最初は短時間のフリーから始め、少しずつ時間を伸ばすことを意識してあげましょう。
柴犬が室内フリーで落ち着いて過ごすための工夫
室内フリーの時間が増えると、興奮しすぎたり、噛み癖がひどくなったりすることがあります。
興奮状態が続くと問題行動につながりやすく、フリーの時間がお互いにストレスになってしまうことも。
そこで、「興奮を抑えるための工夫」と「噛み癖を防ぐための工夫」 の2つに分けて、柴犬が室内で落ち着いて過ごせる方法を紹介します。
興奮を抑えるための工夫
柴犬は遊ぶのが大好きな犬種なので、興奮しやすい傾向があります。
フリーの時間を楽しく、穏やかに過ごせるように、次のような工夫を取り入れてみましょう。
- フリーにする前に散歩や遊びでエネルギーを発散させる
- 興奮しすぎたら、一度クールダウンの時間を作る
- 知育おもちゃやガムを活用し、静かに遊べる時間を増やす
- 静かにしているときに褒め、落ち着く習慣をつける
柴犬は、適度にエネルギーを発散させることで、室内でも落ち着いて過ごしやすくなります。
フリーの時間は暴れる時間ではなく、穏やかに過ごせる時間であることを教えていくことが大切です。
噛みグセを防ぐための工夫
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柴犬をフリーにすると、身近なものを噛んでしまうことがあります。
歯がかゆかったり、遊びの一環であることが多いですが、大切な物を壊されてさらに誤飲でもされると一大事です。
- 噛んでほしくない物は目に見えないところへ片付ける
- 柴犬用の噛んでもよいおもちゃを用意する
- 家具の角など、噛みやすい場所には「噛み防止スプレー」を使う
- 噛んでいいものとダメなものの区別を、遊びながら教えていく
柴犬は「ダメ!」と言われると、逆に興味を持ってしまうこともあります。
そのため、噛んでほしくない物は片付け、代わりにおもちゃを与えることで、自然と正しい行動を覚えさせることが大切です。
私の柴犬も、最終的にはワサビを塗って対策したこともありました……。噛み癖対策には「環境作り」と「代わりに噛んでいいものを与える」ことが重要です。わさびは結構効果ありました。
室内フリーを成功させるためのポイント
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柴犬を室内フリーにするためには、落ち着いて過ごせる環境を整えることが大切です。
いきなり自由にすると興奮してしまったり、問題行動が増えたりすることもあります。
ここでは、室内フリーを成功させるためのポイントについて紹介します。
危険な行動への対策
柴犬は好奇心旺盛で、室内フリーにするとさまざまな場所に興味を持ちます。
特にコードをかじる、キッチンに入るといった行動は、思わぬ事故につながる可能性があるため注意が必要です。
こうした危険な行動を防ぐために、次のような対策を取り入れてみましょう。
- 電源コードには保護カバーをつけるか、家具の裏に隠す
- キッチンにはペットゲートを設置し、入れないようにする
- ソファの上に乗らせたくない場合は、別の居場所を用意する
- 誤飲を防ぐために、小さな物は柴犬の届かない場所に片付ける
柴犬の危険な行動は、「悪いことをしている」のではなく、好奇心やエネルギーの発散方法が分からないことが原因です。
そのため、ただ叱るのではなく、環境を整えて行動を未然に防ぐことが大切です。
ケージは楽しい・安心できる場所
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柴犬がケージを嫌がるのは、ケージに嫌なイメージがある、閉じ込められると感じている可能性があります。
自分から入るようにするためには、ケージ=楽しい場所・安心できる場所と認識させることが重要。
スムーズに戻すためのポイントは次の通りです。
- 普段からケージの中でおやつを与え、いいことがある場所にする
- お気に入りのおもちゃをケージの中に置き、自分から入る習慣をつける
- 「ハウス」のコマンドを教え、指示で入れるようにする
- 無理に押し込まず、おやつを投げ入れて誘導する
特に「ハウス」のコマンドは、フリーとケージをスムーズに切り替えるために役立ちます。
最初はおやつを使いながら、ケージに入るたびに「ハウス」と声をかけることで、徐々に覚えていきます。
フリーの時間を増やすための工夫
柴犬を室内フリーにする際は、短時間から徐々に延ばすことがポイントです。
いきなり長時間自由にすると、興奮しすぎたり問題行動が増えやすくなるので、ゆっくり進めていきましょう。
- 最初は10〜15分程度からスタート
- 飼い主が見守れる時間に短時間だけフリーにする
- 静かに過ごせたらご褒美を与え、「落ち着いていると良いことがある」と学習させる
- 少しずつフリーの範囲を広げる
- 最初は 1つの部屋(リビングなど) だけに限定
- 問題なく過ごせるようになったら、徐々に他の部屋も解放
- ルールを決めてメリハリをつける
- 「遊ぶ時間」「休む時間」を決め、フリー=自由すぎる時間ではないことを教える
- フリーの時間中も、おもちゃを使って静かに過ごせる習慣をつける
焦らず、愛犬のペースに合わせて少しずつフリーの時間を増やしていきましょう。
よくある問題と対応のコツ
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柴犬を室内フリーにすると、思うように叱れなかったり、噛み癖がひどくなったりと、しつけに悩むことが増えてきます。
特に「叱っても逃げてしまう」「噛まれそうで怖い」といった悩みを抱える飼い主さんは多いのではないでしょうか。
ここでは、柴犬のしつけでよくある問題と、その対策を紹介します。
その場ですぐ伝える
柴犬は素早いため、悪さをした瞬間に叱ろうとしてもすぐに逃げてしまいますよね。時間が経ってから叱っても、犬は「なぜ怒られているのか」が分からず、逆効果になってしまいます。
そんなときは、次のような方法を試してみましょう。
- 問題行動をしたらすぐに短く「ダメ」と伝える
- 名前を呼ぶのではなく、低めの声で注意する
- 逃げられた場合は無理に追いかけず、冷静に対応する
- いい行動をしたときにしっかり褒める
例えば、コードをかじったときに「ダメ!」と一言注意し、かじるのをやめたら「いい子だね」と褒めると、何をしてはいけないのかを理解しやすくなります。
叱るよりも、良い行動を強化することを意識すると、しつけがスムーズに進みますよ。
噛み癖を直すためにできること
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柴犬は遊びの一環やストレス発散として噛むことがあります。しかし強く噛まれると危険なため、子犬のうちから「噛んではいけない」ことを教えていくことが大切です。
噛み癖を直すには、次の方法が効果的です。
- 噛まれたら一言「ダメ」と言って叱る
- 手ではなく、おもちゃやロープを噛ませる習慣をつける
- 遊びの最中に興奮しすぎたら、一度休憩させる
- 甘噛みがひどい場合は、一旦その場を離れて無視する
柴犬は賢いので、「噛んだら遊んでもらえない」と学習すると、次第に噛む回数が減っていきます。
ただし、強く叱ると逆に興奮してしまうこともあるため、冷静に対応することが大切です。
我が家は妻が明らかに多く噛まれていました。ですが上記のことを意識して取り組み続けた結果、今では噛み癖もなくなっています。
噛まれて怪我をしないための工夫
ケージに戻す際に噛みついてくる場合、柴犬が強い不安を感じている可能性があります。
興奮状態のまま戻そうとすると、攻撃的になりやすいので注意が必要です。
噛みつきを防ぐために以下の方法を試してみましょう。
- ケージに入れる前に、遊びや散歩でしっかりエネルギーを発散させる
- 戻すときは冷静に、落ち着いた声で指示を出す
- 興奮しているときは、一旦クールダウンさせてからケージへ誘導する
- 手で押し込もうとせず、リードやおもちゃを使って誘導する
柴犬は興奮すると噛みやすくなるため、落ち着いたタイミングでケージに戻すことが大切です。
また、噛みつかれそうで怖いと感じる場合は、軍手をつける、長袖を着るなどの対策をしましょう。
まとめ:柴犬と快適に暮らすために
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柴犬を室内フリーにするのは、大変そうに思えるかもしれません。
しかし、少しずつ環境を整えながら慣らしていけば、落ち着いて過ごせるようになります。
室内フリー成功のポイントは次の5つです。
- 室内フリーのタイミングを見極める
-
生後4〜6ヶ月頃から、短時間ずつフリーにするのが理想。焦らず、愛犬の様子を見ながら進めましょう。
- 危険なものは事前に片付ける
-
コードや誤飲しやすいものを隠し、ペットゲートを活用して柴犬が安全に過ごせる環境を整えることが大切です。
- 興奮しすぎないよう工夫する
-
フリーにする前にしっかり運動させたり、知育おもちゃを使ったりして、落ち着いて過ごせるようにしましょう。
- しつけは「叱る」より「褒める」を重視
-
問題行動があっても追いかけず、静かに対応。噛み癖にはおもちゃを活用し、良い行動を積極的に褒めることがポイントです。
- ケージとフリーの切り替えをスムーズにする
-
「ハウス」のコマンドを教え、ケージに戻ると良いことがあると学習させると、スムーズに移行できます
最初は戸惑うこともあるかもしれませんが、焦らず愛犬のペースに合わせましょう。
我が家の柴犬も、最初は暴れたり噛んだりと大変でしたが、試行錯誤しながらフリーの時間を増やした結果、今では落ち着いて過ごせるようになりました。
「うちの柴犬は無理かも…」と思う方こそ、ぜひ試してみてください。
少しずつ工夫を重ねることで、きっと快適な室内フリー生活が実現できるはずです。
これからも、柴犬との暮らしをより良くするヒントを発信していきます。ぜひ他の記事もチェックしてみてくださいね。
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